「取引先から納期を早めてほしいと言われた」
「社内に確認しても希望納期には間に合わない」
「営業から何とかしてと言われても、どうすればいいのかわからない」
と悩んでいませんか。
納期調整は、取引先の希望を聞くだけでは終わりません。
在庫や製造状況、出荷予定を確認しながら、社内外の関係者と調整する必要があります。
特につらいのが、自分では納期を決められないのに、取引先と営業の間に立たされるケースです。
あきら僕も営業事務として働くなかで、納期の確認や変更、急ぎの依頼への対応を何度も経験してきました。
そこで今回の記事では
- 納期調整をするときに確認すること
- 希望納期に間に合わない場合の対処法
- 無理な納期を上手に断る方法
を解説します。
納期調整に振り回されている方は、ぜひ参考にしてください。
納期調整をするときに最初に確認すること


納期調整を始める前に、まず「相手の希望」と「自社が対応できる範囲」を整理しましょう。
確認が不十分なまま調整を始めると、何度も社内外へ連絡することになり、余計に時間がかかります。
相手が希望する納期を確認する
最初に確認したいのが、取引先がいつまでに商品を必要としているのかです。
「できるだけ早く」「急ぎでお願いします」と言われても、そのままでは具体的な調整ができません。
- 希望納品日
- 必ず必要な期限
- 全数量が必要なのか
- 一部だけ先に必要なのか
まで確認しておきましょう。
たとえば「金曜日までにお願いします」と言われても、実際には月曜日から使用するため、土曜日までに届けばよいケースもあります。
本当に必要な期限まで確認すると、調整できる選択肢が増えます。
在庫・製造・出荷状況を確認する
希望納期を確認したら、自社で対応できる状況を確認します。
- 現在の在庫
- 入荷予定
- 製造予定
- 出荷可能日
- 配送にかかる日数
在庫があっても、その日の出荷締め時間を過ぎていれば発送できないことがあります。
また、製造が終わっていても検品や梱包が必要な場合もあります。
いつまでなら対応できるのか確認する
希望納期に対応できない場合は、「いつなら対応できるのか」まで確認しておきましょう。
「希望納期には間に合いません」だけでは、相手も次の判断ができません。
このように回答できれば、取引先も予定を調整しやすくなります。
希望納期に間に合わないときの対処法


どれだけ調整しても、希望納期に間に合わないことはあります。
無理に約束するよりも、早めに状況を伝えて代替案を提示しましょう。
できないとわかった時点で早めに伝える
希望納期への対応が難しいとわかったら、できるだけ早く伝えましょう。
回答を先延ばしにしても、納期が早くなるわけではありません。
むしろ連絡が遅れるほど、取引先が別の対応を取る時間も少なくなります。
まだ納期が確定していなくても、途中経過を伝えることで相手も準備できます。
代わりに対応できる納期を提示する
希望納期に対応できない場合は、対応可能な最短納期を提示しましょう。
相手が知りたいのは、「できない」という事実だけではありません。
「では、いつなら届くのか」という情報も必要です。
分納や一部先行出荷ができないか確認する
全数量を希望日に納品できない場合は、分納も選択肢になります。
たとえば100個注文を受けていても、取引先がすぐ必要としているのは30個だけかもしれません。
全数量を一度にそろえる必要がなければ、取引先の希望に近づけられる可能性があります。
無理な納期を言われたときの上手な断り方


納期調整では、どうしても対応できない依頼を断らなければならないことがあります。
大切なのは、相手の希望を否定するのではなく、「なぜ難しいのか」「どこまでなら対応できるのか」を伝えることです。
「できません」だけで終わらせない
無理な納期を頼まれたときに、「できません」「無理です」だけで終わらせると、相手も納得しにくくなります。
相手の要望を受け止めたうえで代替案を伝えると、角が立ちにくくなります。
理由と対応可能な納期をセットで伝える
納期を断るときは、「難しい理由」と「対応可能な納期」をセットで伝えましょう。
理由がわかれば、取引先も納期変更を受け入れやすくなります。
取引先から納期短縮を求められた場合
一度回答した納期よりも早めてほしいと言われることもあります。
その場で「何とかします」と答えるのは避けましょう。
在庫や製造、出荷状況を確認し、対応できる場合だけ変更後の納期を回答します。
難しい場合は、できないことを伝えるのも納期調整の仕事です。
営業事務の納期調整をラクにする方法


毎回ゼロから確認していると、納期調整だけで多くの時間を取られます。
日頃からルールや管理方法を整えておくことで、負担を減らせます。
納期回答のルールを決める
納期回答に一定のルールがあると、毎回確認する必要がなくなります。
- 在庫品は翌営業日出荷
- 当日出荷は午前中の注文まで
- 特注品は製造部門への確認が必要
- 急ぎ案件は営業への確認が必要
このような基準を営業・事務・倉庫などで共有しておけば、判断が早くなります。
営業も事前に納期の目安を把握できるため、取引先へ無理な納期を約束するケースも減らせるでしょう。
営業と役割分担を明確にする
納期調整をすべて営業事務が担当していると、負担が集中します。
営業事務が対応する範囲と、営業が判断する範囲を決めておきましょう。
- 通常の納期回答は営業事務
- 特急対応は営業へ確認
- 追加費用が発生する場合は営業判断
- クレームにつながりそうな案件は営業対応
営業事務には、価格や取引条件などを決める権限がない場合もあります。
納期変更を一覧で管理する
納期変更が多い場合は、Excelやスプレッドシートなどで一覧管理しましょう。
- 得意先名
- 商品名
- 注文番号
- 当初納期
- 変更後納期
- 現在の状況
- 連絡済みかどうか
最低限これだけ確認できれば、納期変更の抜け漏れを防ぎやすくなります。
納期調整で営業と取引先の板挟みになったら
納期調整で特につらいのが、取引先と営業の間に挟まれることです。
取引先からは「早くしてほしい」と言われ、営業からは「何とかして」と言われる。
しかし、自分には製造日や出荷日を決める権限がない。
営業事務だけで抱え込まない
自分で判断できない納期は、営業や上司へ相談しましょう。
営業事務の役割は、すべての要望を実現することではありません。
必要な情報を確認し、判断できる人につなぐことも大切な仕事です。
- 通常では対応できない納期
- 追加費用が発生する
- ほかの顧客の納期に影響する
- クレームになる可能性がある
このようなケースは、自分だけで判断しないようにしましょう。
調整した経緯をメールやチャットに残す
納期トラブルでは、「そんな話は聞いていない」「その納期で大丈夫だと言ったはず」と認識の違いが起こることがあります。
重要な内容はメールやチャットに残しておきましょう。
電話で話した内容も文章に残しておけば、あとから確認できます。
営業では対応できない場合は上司に相談する
営業に相談しても、「何とかして」「そっちで調整して」と戻されてしまう場合があります。
自分だけでは対応できない状態が続くなら、上司へ相談しましょう。
相談するときは、「納期調整が大変です」だけではなく、具体的な状況を伝えると話が進みやすくなります。
個人の頑張りだけで解決するのではなく、仕事の流れそのものを改善できないか相談してみましょう。
納期調整の負担が常態化しているなら働き方を見直す
納期調整そのものは、営業事務では珍しい仕事ではありません。
しかし、次のような状態が続いているなら、納期調整のやり方だけでは解決できない可能性があります。
- 毎日のように無理な納期を押しつけられる
- 営業が何でも営業事務へ丸投げする
- トラブルになると営業事務だけ責められる
- 残業しないと仕事が終わらない
- 上司に相談しても改善されない
まずは業務分担の見直しや部署異動を相談する方法があります。
それでも改善が期待できない場合は、転職を含めて働く環境そのものを見直すのもひとつです。
まとめ|納期調整は営業事務だけで抱え込まなくていい
営業事務の納期調整では、まず取引先の希望納期を確認し、在庫や製造、出荷状況から対応できる納期を調べることが基本です。
希望どおりに対応できない場合は、無理に約束する必要はありません。
- 難しいとわかった時点で早めに伝える
- 対応可能な納期を提示する
- 分納や先行出荷ができないか確認する
- 判断できない案件は営業や上司へ相談する
- 重要なやり取りは記録に残す
この5つを意識するだけでも、納期調整を1人で抱え込む場面を減らせます。
無理な要求まで営業事務1人で背負わないようにしましょう。









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