「営業事務って、単純作業ばかりじゃないの?」
「転職やキャリアアップに活かせるスキルってあるの?」
そう思っている方にこそ知ってほしいのが、営業事務で得られる“実務スキルの多さ”と“応用の幅広さ”です。
営業を支えるポジションである営業事務は、ただの裏方ではありません。
日々の業務の中で自然と身につくスキルは、他職種への転職・社内異動・将来的なキャリア構築にも役立ちます。
この記事では、営業事務で身につく具体的なスキルをカテゴリ別に整理し、どんな場面で活かせるのかをわかりやすくご紹介します。
営業事務で身につくスキル一覧【7カテゴリ】
① パソコンスキル(事務の基礎力)
営業事務に欠かせないのが、日常的に使うPCスキルです。
毎日繰り返し使っていくなかでいろいろなスキルが身に付きます。
▷ 具体的なスキル
- Excel:関数(SUM、IF、VLOOKUP)、ピボットテーブル、グラフ作成
- Word:社外向け文書・契約書の作成
- PowerPoint:営業資料の修正・提案資料の補助
- メール・チャット対応:ビジネス文書のマナー
▷ 活かせる場面
→ 一般事務・経理・人事など他職種への転職時にアピールできる
→ ExcelスキルはMOS資格取得で“証明”も可能
② コミュニケーション力(社内外との調整力)
営業事務は、営業・顧客・取引先・他部署など、多くの人と関わるポジションです。
▷ 具体的なスキル
- 電話対応・来客応対のマナー
- 営業との業務すり合わせ
- 顧客対応(メールや請求関連)
- クレーム一次対応やスケジュール調整
▷ 活かせる場面
→ カスタマーサポートや秘書業務などの対人系業務に強くなる
→ 社内コミュニケーションの潤滑油としての評価UP
③ マルチタスク処理能力(同時進行力)
複数の業務を同時並行で処理するのが営業事務の日常。
この環境で自然とマルチタスク力が鍛えられます。
▷ 具体的なスキル
- 複数案件の進行管理
- 突発対応と通常業務の切り分け
- 優先順位をつけてタスクを回すスキル
▷ 活かせる場面
→ 経理・営業アシスタント・物流管理など処理スピードが重視される仕事に強い
→ 「仕事が早く、的確」と評価されやすい
④ 書類作成・データ管理スキル
日々のルーティンワークである請求書、見積書、発注書、売上管理表などの作成を通じて、正確な事務処理力が磨かれます。
▷ 具体的なスキル
- 見積書・請求書・契約書作成
- データ入力・売上進捗管理
- 書類の保管・整理・電子化対応
▷ 活かせる場面
→ 総務・購買・営業事務のスペシャリストとして社内の信頼を獲得
→ 細かい作業を正確に処理できる力は経理や法務でも重宝される
⑤ 業務改善・マニュアル作成スキル
「この作業、もっと効率化できるかも…」と考える機会が多い営業事務。
改善意識を持つ人は業務設計やマニュアル作成のスキルも伸びやすいです。
▷ 具体的なスキル
- 業務フローの可視化と整理
- 新人向けの手順書・チェックリスト作成
- 社内業務改善提案
▷ 活かせる場面
→ リーダー職・マネジメント候補として社内評価が上がりやすい
→ DX推進・ペーパーレス化など変革の担い手になれる
⑥ ビジネスマナー・社会人基礎力
営業職と関わるため、社外対応マナーや言葉遣い・時間管理の厳しさも自然と身につきます。
▷ 具体的なスキル
- 敬語・電話・名刺交換などの基本マナー
- メール文面の適切な使い方
- 報連相(報告・連絡・相談)の実行力
▷ 活かせる場面
→ 秘書・受付・営業サポートなど、人と接する仕事で信頼される
→ 社会人基礎ができていると未経験職種への転職でも評価されやすい
⑦ ストレスマネジメント力・対応力
「仕事量が多い」「急な変更が多い」「営業が厳しい」など、プレッシャーがかかる場面も多い営業事務。
そんな中で働き続けることで、メンタルのコントロールや冷静な対応力も鍛えられます。
▷ 具体的なスキル
- 感情をコントロールする力
- 突発対応時の冷静さ・判断力
- ミスを防ぐ仕組みづくり(チェックリスト等)
▷ 活かせる場面
→ チームリーダー・業務責任者としての資質
→ 面接や自己PRで「タフさ」「対応力」を伝えられる
営業事務のスキルを活かせる転職先・キャリアパス
営業事務で培ったスキルは、次のような職種・キャリアに活かせます。
転職先候補 | 活かせるスキル例 |
---|---|
一般事務 | PCスキル・正確な事務処理力 |
経理・総務 | データ管理・書類作成力 |
カスタマーサポート | コミュニケーション力・対応力 |
営業アシスタント(専門職化) | 調整力・業務改善力 |
マネージャー・教育担当 | 業務設計・指導力・メンタル耐性 |
よくある質問Q&A
Q. 営業事務ってスキルが身につかないって本当?
→ いいえ、むしろ幅広いスキルがバランスよく身につく職種です。
ただし、意識していないと「やらされている感」でスキル化できないことも。
“何を学んでいるか”を意識することで価値が明確になります。
Q. 派遣社員でもスキルは評価される?
→ はい、実務経験は職種を問わずスキルとして評価されます。
業務の記録や成果をまとめておくことで、転職やキャリア相談でも役立ちます。
まとめ|営業事務は“実務スキルの宝庫”。可視化してキャリアに活かそう
営業事務という仕事は、ただの裏方ではありません。
PCスキル、調整力、マルチタスク処理、マナー、業務改善力──
日々の業務を通じて、幅広い“社会人力”と“実務スキル”を育てることができる職種です。
今すぐ転職を考えていなくても、
「自分に何ができるか」「どんな強みがあるか」を知っておくことは、
今後のキャリアに自信を持つことにつながります。
スキルを可視化し、必要に応じて磨きながら、
あなたらしい働き方・キャリアを築いていきましょう。
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